昭和10年

1935年/創立10年

所長 東井三代次
教祖御直筆の筆勢を活字にするための研究が重ねられ母型完成
(母型は史料集成部管理)
創立10周年記念祭開催
1.26

達第34、35、36号により、各教会に『おふでさき』『おさしづ』を備え付けること、これを教祖50年祭、立教100年祭の記念品として、下付することを公示。
尚、今後新しく設置される教会にも下付される旨公示。

6月

教祖御直筆の筆政筆勢を、活字母型に写して『活字版おふでさき』を作製のため、真柱を中心に教義及史料集成部員、印刷所技術関係者によって研究が重ねられ、築地活版製造所で母型を完成(ベントン母型152個作成)。

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創立10周年記念式を、天理図書館講堂で真柱ご臨席のもとに挙行。
式後、印刷所中庭に新設の建物(後の植字室)で従業員等によって余興を催す。

7.1

『みちとも』・『天理時報』購読者拡張のため、各教務支庁で申込受付及び発送をすることになる。
募集目標は、『みちとも』は11万部、『天理時報』は100万部で各教区とも運動が活発になる。

10.1

道友社に写真部を新設、映画伝道も行う。主任に紺谷金彦就任。

12.15

より高度の新聞発行のため、高速度輪転印刷機、紙型圧搾機、輪転機用丸版鋳造機、カッターなどを東京機械製作所に注文していたが、このほど到着し据付工事を完了。
毎時4万部、横3.7m、高さ3m、主電動機15馬力、同時2色刷り可能。

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『天理時報』第277号より新輪転機で印刷始める。

その他の動き

教内の動き

2.14毎年4月18日より27日までを、教祖御誕生奉祝旬間と定める。
3.15財団法人天理教一れつ会認可。
4.23よのもと会第1回総会開催。
10.3「よろづ相談所」開設。

国内の動き

4.1青年学校令公布。10月に1万7000の学校開校。
6.10中国河北省で梅津、何応鉄協定成立。
9月第1回芥川賞に石川達三『蒼氓』、直木賞に川口松太郎『鶴八鶴次郎』が受賞。
この年貿易収支が17年ぶりに黒字となる。

海外の動き

3.16ドイツがベルサイユ条約軍備制限条項を廃棄して再軍備を宣言。
10.3イタリアがエチオピアに侵攻開始。